子犬のドッグフードはどれが良いの?現役獣医師が教える安全なドッグフードの選び方

子犬に与えるドッグフード、何を選ぶか、どう選んだら良いのか、悩みますよね。

とくに、はじめての子犬だと、分からないことばかりだと思います。

ペットショップに行けば多くのフードが並び、インターネットで検索すれば多くのフードメーカーの名前が見つかる。

いったい何を基準に選べばいいの?

そんな悩みを解決するために、子犬と、成犬の違いとともに、ドッグフードの選び方のポイントについて説明します。

子犬のドッグフードは成犬と同じではダメなの?

ドッグフードには「子犬用」「成犬用」と分かれています。どうしてこのような違いがあるのでしょうか。その理由とともに、フード選びのポイントについてご説明します。

生後2ヶ月まで

生まれてから生後2ヶ月までの子犬は、一番成長する時期です。この時期は離乳し、ドッグフードを食べていくための移行期間になります。子犬は母犬の母乳と同じだけの栄養がとれるフードを食べるのが理想です。

とくにこの時期は骨がよく発達していく時期になるので、高エネルギーで消化性のいいフードを選んであげることが大事です。

栄養素としては、骨の発達に必要不可欠なタンパク質と、カルシウム、リン、マグネシウムなどのミネラルがバランス良く配合されたフードを選んであげましょう。

生後2ヶ月成長期の終わりまで

成長期の終わりは、犬の種類により異なってきます。

小型犬は生後810ヶ月程度で成長期が終わりますが、中型犬では生後1012ヶ月、大型犬では1518ヶ月くらいまで成長期が続きます。

日本には数少ないですが、超大型犬になると成長期は1824ヶ月くらいまで続きます。まず、自分の子が小型犬なのか、はたまた大型犬なのかで子犬用フードをいつまで続けるかチェックしておきましょう。

離乳した犬はしばらくすると永久歯が生えてきます。だいたい生後4ヶ月ごろになると永久歯に生え変わってきますので、歯の健康に配慮されているフードにしてあげましょう。

また、この時期は消化管が未発達ですので、ちょっとしたことで下痢を起こしたり胃炎になったりすることがあります。そのため、ドッグフードは消化性の良いフードを選んであげましょう。

生後1年(成長期後)

このくらいになると、小型犬や中型犬の場合は成長期が終わっています。

成長期の後は成犬用フードへと徐々に切り替えてあげましょう。成長期が終わると人と同じように、犬たちも現状を健康に維持していくことが必要になります。成長期までのように未発達な部分はなくなります。

仮に、これまでのように子犬用となるドッグフードを与え続けると、必要以上のカロリーを取り過ぎて肥満になってしまうことがあります。

また、栄養素のバランスも成長期である子犬と、成犬になった犬では少し異なってきますので、子犬用のドッグフードを与え続けるとミネラルのバランスがうまく取れずに、栄養不足や栄養過剰が起きてしまいます。

このような状態を避けるためにも、成長期が過ぎた犬には成犬用のドッグフードを選んであげるようにしましょう。


成犬用のドッグフードは何故子犬にとって駄目なのか?

子犬に必要なのは、そのときの成長に合わせたミネラルなどの栄養素のバランスです。また、成長自体に必要となるエネルギー、つまりカロリーも多く必要になります。

子犬と成犬では内臓の発達段階も違いますので、子犬は下痢を起こしやすく消化の良いフードが勧められます。逆に、成犬にとって子犬用のフードは、必要な栄養素のバランスが異なることや、高カロリー食になってしまうことが問題となります。

成犬用のドッグフードは、子犬用のフードに比べるとカロリーの少ない低エネルギー食になっています。

また、骨を成長させる必要がなく、維持するだけでいいので、必要なカルシウムなどのミネラルバランスが子犬にとっては不足します。

子犬に成犬用のドッグフードを与え続けると、栄養不足から骨や内臓の発達がうまくいかずに未熟児のままになってしまう可能性があります。

また、エネルギーが足りずにやせ細ってしまう可能性や、最悪の場合低血糖状態になることもありえます。

また、成犬用のドッグフードは消化の良いフードも中にはあるものの、消化に時間がかかる場合が多く、胃炎や下痢といったトラブルを引き起こしやすくなります。

このような原因から、成犬用のドッグフードは子犬にとってはおすすめできないドッグフードといことになります。

安い餌と高い餌 子犬に与えるべきなのはどっち?

安いドッグフードよりも高いドッグフードのほうがいいのではないか?

一般的なイメージがあるかとは思います。

これについては、正しいとも言えるし、間違いとも言えるのです。

値段で比較するよりも、その栄養成分のバランスとカロリーが大事と言えます。

もちろん、高い値段のドッグフードというのは、各企業がそれだけの価値があると考えて作っているフードですから、栄養バランスがよく子犬にとって消化性も良い食事であることがほとんどです。

逆に、安いフードで言えば、子犬用と書いてあってもカロリーが不十分であったり、消化性がそこまで良くなかったりすることもあります。

値段だけでフードの購入を決めずに、パッケージの裏面を確認して、栄養素は十分なのか、カロリーは足りるのか、しっかりチェックしてから購入しましょう。


子犬に絶対与えてはだめ!良くある間違った認識の餌

では、いいフード選びがわかってきても、与えてはいけないものとは何でしょうか。

まず、一般的なイメージで成長期にカルシウムが必要なので「牛乳」を与えること、これはいけません。

人が飲むスーパーで買えるような牛乳ですが、子犬が飲むと乳糖不耐性の関係もあり、下痢をしてしまう可能性があります。

一昔前、野良犬を拾ったのでミルクを与えるというシーンがドラマや漫画で描かれましたが、これでは犬を弱らせるだけになってしまいます。

もちろん牛乳の味を好む子犬は多いですので、そういった子にミルクを与えたいときは、ペットショップに行けば犬用のミルクが販売されていますので、そちらを与えるようにしてあげましょう。

また、人の食事を与えることもおすすめしません。

人間の食事を与えると、まずは犬達にとって高塩分になります。味付けも犬にとっては濃すぎるのです。濃くて塩分濃度の高い食事は嗜好性も高くなりますから、特に子犬の頃に与えてしまうと今後もずっと欲しがってしまいます。

一度与えるとやめさせることが難しいです。

人間の食事だけで犬に必要な栄養バランスを整えてあげることはとても難しいですので、可能な限りドッグフードと犬用おやつのみで生活をさせてあげるようにしましょう。

よく、犬が自分で食べたのだから大丈夫なのでは?という考えをお聞きします。

しかし、犬にとってはその食べ物が自分にとっていいものか悪いものかを判断することはできません。

美味しそうなものが目の前にあれば食べてしまいます。そのことをしっかりわかってあげるようにしましょう。

子犬、成犬に関係なく、チョコレート、タマネギ、キシリトールガム、ブドウなどは犬の体ではうまく消化吸収できず、中毒症状や貧血を起こす原因になります。

最悪、死に至ることもあるので、これらの食べ物は決して与えないようにしてください。


何回餌を上げても要求してくる!子犬の餌の量の目安は?

子犬のころは、食べ盛りです。

ドッグフードを何度与えても欲しがる子は必ずいます。まずは、子犬に上げるフードの量の目安を作りましょう。ドッグフードのパッケージには必ず目安量が書いてあります。

子犬用のフードの場合、月齢もしくは体重別に目安が書いてありますので、まずは1日量がその量になるように与えましょう。

例えば、生後5ヶ月の子犬の場合で、パッケージの目安量が60gとなっていたとします。

1日23回に食事を分けてあげることが推奨されますので、20g×3回、もしくは、30g×2回というように与えてみましょう。ただこれはあくまでも目安量です。

どの犬も個別により成長が異なります。

ですから、特に子犬のうちは毎日もしくは毎週でもいいので定期的に体重測定をして、体重の成長度合いが足りないと思えば目安量よりも多めに与えて大丈夫です。

先週と体重が変わっていなかったり減っていたりするときは、目安量よりも少し(510g程度)増やしてあげましょう。

また、一気に食べてすぐに次を欲しがるタイプの子犬の場合、少しずつ食べてもらう工夫をしてみるのがいいでしょう。

コングというおもちゃを活用してみるのもひとつです。

このおもちゃは、中に穴が空いていて、そこにフードをつめて使うものになります。うまく噛んだり転がしたりしないとフードが手に入らないので、食事に時間を取らせることができます。うまく活用してあげましょう。


子犬におすすめのドッグフード

いろいろなフードがありますが、子犬にとっておすすめのドッグフードをいくつかご紹介したいと思います。子犬にとって必要な栄養バランスを満たしており、カロリーが十分に取れて、消化に良い(つまり、お腹に優しい)フードです。

ロイヤルカナン「ミニ スターター マザー&ベビードッグ」

[amazonjs asin=”B004FP9STU” locale=”JP” title=”ロイヤルカナン SHN ミニ スターター マザー&ベビードッグ 犬用 1kg”]

こちらは小型犬の子犬で特に離乳期の子犬におすすめできるフードです。

栄養素のバランスが良く、高カロリーの設計になっています。

何より、体調を崩しやすい子犬のために、消化に気を使っている点がおすすめできるところです。

また、粒がふやかしやすいものになっているため、歯が生え揃う前の子犬にとって食べやすく、また、フードをふやかす飼い主の手間も減るというところがメリットです。

ヒルズ「サイエンスダイエット パピー 小型犬用 子いぬ用 ~12ヶ月 / 妊娠授乳期」

[amazonjs asin=”B00EN6QN9Y” locale=”JP” title=”サイエンスダイエット パピー 小型犬用 子いぬ用 1.5kg ドッグフード”]

こちらは生後1年までの子犬におすすめできるフードです。

栄養バランスがよく、エネルギーがしっかり取れることに加えて、オメガ3,6脂肪酸が加えられています。

このオメガ3,6脂肪酸というのは皮膚の栄養素になったり、消化管の働きをサポートしてくれたりする優れた栄養素です。最低限の栄養素バランスに加えて、こういった成分が追加されているフードはとくにおすすめです。

日進「JPスタイル 和の究み 超小粒」

[amazonjs asin=”B003KFHTCO” locale=”JP” title=”ジェーピースタイルGOLD ゴールド 和の究み 小粒 1歳からの成犬用 2.4kg”]

子犬用のドッグフードで、すべて国内生産されている点で安心感のあるドッグフードです。

こちらの場合、オリゴ糖などを配合することで消化管の腸内フローラを整える働きをサポートしています。

このおかげで、下痢や胃炎になる可能性を低くすることができ、また消化吸収を良くすることで、必要な栄養バランスをより効率よく活用できます。

小分けパックになっているので、保存管理がしやすい点でもメリットがあります。

それぞれの愛犬によって嗜好性も異なるかと思いますが、フード選びの参考としていただければと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です