ねこのお話【こまちがうちに来た理由】

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「男は背中で語るもの」

 

 

どうも、ハルです。

 

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昨日世間は猫の日だったらしいです。

 

え?

 

猫の日って?

 

 

ぼくには特に良いことはありませんでしたけど?

 

おやつのちゅ〜る一本も貰ってませんけど?

 

 

 

べつに拗ねてませんけど?

 

 

 

男はニャーニャー騒がずに背中で語るものです。

 

 

 

 

そんなことはいいんです。 

 

 

さて、こまちがどうしてぼくのうちにやって来たのか?続きのおはなしをします。

 

 

 

同居人1号がぼくに教えてくれたおはなしです。

 

その日、同居人たちは隣の県の温泉に出かけていました。

そこは山の上にある温泉で、山道をいっぱい登った先にありました。

2人は温泉を楽しみ、夕方辺りが薄暗くなった頃に帰ることにしました。

 

うっそうとした山道を下っていると、カーブの辺りで突然、前を走っていた車が止まりました。

 

「どうしたんだろう?」と思っていたら、運転席のドアが開き、中年の女の人が出てきました。

 

手に何かを抱えていますが、よく見えません。

 

女の人は少しスペースのあるカーブの道路端まで歩き、道に何かを置いたように見えました。

すぐにスタスタと車へ戻り、何もなかったかのように発進していきました。

 

後ろの車も来ていたので、続いて車を走らせる2号。

助手席に座っていた1号は、女の人が置いたものが何か見ようと、窓を開けてそちらに目をやりました。

 

するとそこにいたのは…………

 

 

猫。

 

 

不安そうな顔をして、じっと、ただそこに丸まっていました。

まだとても小さくて、生後2ヶ月か3ヶ月くらいに見えました。

 

9月の山はもう寒く、震えているようにも見えました。

 

 

 

どういうこと?

あの子猫は捨てられた?

 

予想だにもしなかった光景に、同居人は訳が分からなくなりました。

 

ーこんな山奥の何もない道路脇に子猫を捨てるなんて、そんな酷いことがあるのだろうか?

でも今の目の前の状況は、どう見ても子猫を置いて行った。

もしかしたらあの女の人は戻ってくるのだろうか?ー

 

混乱しながら、そんなことを2人で話し合っているうちに

車はもう進んでしまっていて、子猫の姿は見えなくなっていました。

 

「もしも、あの子猫が捨てられたのなら、あのまま何もない山奥にいたらきっと死んでしまう」

 

そう思った同居人たちは、車をUターンさせました。

 

「もしかしたら、もういなくなってしまったかもしれない」

 

そう思ったそうです。

 

戻っている間、子猫の不安に満ちた目がどうしても頭から離れませんでした。

 

同じ場所に戻ると、そこには先程置かれた場所から少しも動くことなく

同じ場所にたたずむ、あの子猫がいました。

 

どこか途方にくれたような、そんな不安しかないような目。

2人が近づいていくと

 

「びぃゃぁーー!!!びぃゃぁーー!!!」

 

子猫はそれはそれは大きな掠れた声で鳴き始めました。

怖がっているようですが近づくと逃げることなく、足元にすり寄ってきます。よく見ると両前足で地面をフミフミしていました。

頭を撫でようとすると、少し逃げようとしましたが触らせてくれました。

しっぽをピンと立てて、喜んでいるようでした。

人間には慣れているのかな?と思いました。

 

くつ下を履いたような白い足に、薄い茶色の縞模様。

ピンクのお鼻に、まるまるとした大きい目。

とても愛らしくて可愛い子猫でした。

 

 

 

 

そうしてる間もずっと鳴き続けながら、ゴロゴロと喉を鳴らしています。

きっと不安と恐怖でいっぱいだったんでしょう。

こんな何もない山奥に1人置き去りにされて、目の前は車がビュンビュン通っていく中、どれだけ怖かったことでしょう。

 

 

もしかしたら!とわずかな希望を頼りに、子猫と一緒にあの女の人を待ちました。

 

 

結局いくら待っても、その人は戻ってはきませんでした。

 

 

 

 

車も通る山道、いつ飛び出して轢かれてしまうか分かりません。

山奥で住宅もないこの場所では、この子が捕まえられるような食べ物はきっとないでしょう。

生きながらえることはまず無理そうです。

このままここに置いておくわけにはいかないと、同居人は保護することに決めました。

 

「この子は私たちが守る」

そう思いました。

 

車のドアを開け中に入るよう子猫に促すと、びゃあびぃゃあ鳴きながらも意外にもあっさりと乗り込みました。

 

 

 

その姿に

 

「この子は小さい体で精一杯、生きようとしているんだな」

 

そう思いました。

 

 

車の中では落ち着かない様子で、シートによじ登ったり、シートの下に潜り込んだり、大暴れでした。

初めて見る人に、初めて見る車、窓の外の風景、何もかもが不安でいっぱいといった様子でした。

 

途中、コンビニで猫の餌ちゅ〜るを買って与えると、それはすごい勢いで食べました。

よほどお腹が空いていたのか、三本あっという間に完食しまいました。

食べてくれたことで2人はとても安心しました。

 

でもこれだけお腹が空いていたんだということは、ろくに餌を貰えていなかったのかもしれない、そう思いました。

 

こんなに愛らしい子猫が今まで辛い思いをしたのかも知れない…

そう思うとグッと胸が苦しくなり、涙が込み上げてきました。

 

 

この子が何をしたのでしょう?

 

この子くらいの年齢は親にまだまだ甘えたり、兄弟と目一杯遊んだりする時期です。

どうしてこの子はたった1匹、置き去りにされなければいけなかったのでしょう?

 

こんなに甘えん坊で可愛い子を見殺しに出来る人が、この世の中にいるんだという事実に

同居人はやりきれない怒りが湧いてきたそうです。

 

その後も落ち着かない様子の子猫をなだめながら、なんとかお家まで連れてくることが出来ました。

 

これがこまちがぼくのお家にやってきた理由です。

 

 

 お家にはぼくがいるから、すぐに会わせる訳には行かないのですぐに二階の部屋に隔離したという訳でした。

 

 

 

 

ぼくもこのお話を聞いて

 

とても

 

とても

 

悲しい気持ちになりました。

 

 

これを見てくれている人は

 

猫が好きですか?

 

もしも嫌いでもいいです。

 

ぼくたちは気にしません。

 

 

ぼくたちは1人でも生きていけます。

 

 

けれど、生きていけない状況にぼくたちおいやることはしないでほしいです。

 

 

そしてぼくたちにも感情があります。

 

捨てられたことで、こまちはとても傷つきました。

また捨てられると思うようで、車に乗る時は奇声を上げるほどひどく嫌がります。

 

それでもこまちは同居人が大好きです。

 

ぼくがこまちを好きになるのは、この後ちょっと時間がかかったけれど

今では大好きです。

 

 

 

 

 

 

 

ぼくとこまちはこれから少しずつ距離を縮めていくわけだけど……

そのおはなしはまた今度しますね。

 

 

ではまたみてね。